2025/3/28 志物 素材と素材ノ巻
我輩は刃物を扱う職業です。
色々な材質があります。
スパスパ切れたり、バリバリ切れたり、フワフワ切れたり、サクサク切れたりと。
切りたいけど切りたくない時もあります。
志者は志物は必須です。
何でも良いという考えもありますが、実は意味があったりします。
あとは好き嫌いもありますし、感覚とでも言いますか・・・。
道具は使い続けて慣れてきます。
経験は絶対に必要ですし、愛情を持って使い込むが一番だと思う。
使い慣れないのは当たり前です。
使い込んで、慣れて、実力以上のパフォーマンスを引き出してくれるのが志物。
商売道具なので大事に扱いたいし、色々と吟味して自分の型にして行く。
美容師が使用するハサミにも材質があります。
ほとんどはステンレス鋼になります。
錆びなく切れ味が良い。
我輩が使っている曲がっているハサミはこれかな。
あとはコバルト鋼。
値段も様々ですが含有量によっても違います。
長切するのも特徴です。
我輩が使っている濡れている髪を切るハサミはこれかな。
ステライトと言うのもあります。
クロムやタングステンを含んだ素材ですね。
我輩が使っている短い濡れた髪を切るハサミはこれかな。
ハイス鋼も良いです。
少しお値段が高くなってきます。
床屋時代にハイネッタっての出た時は切れすぎて怖かった記憶があります。
ハイスはも持っているのですが、そこまで切れなくても十分ですが昔、個人の研ぎ師に依頼をして切れ味が悪くなった記憶もあります。
ダマスカスはイヤラシイので持ってません(笑)
キムタクが使用している包丁はダマスカスかもしれません。
妖刀みたいな雰囲気ですね。
今の我輩ならプライベートでは使ってみたいかもしれません。
何気にシンプルな物の方が志物っぽく見えますからね。
カッコつけて言えば、自分の持つ素材とゲストが持つ素材を料理する感じですかね。
包丁の世界は分かりませんが同じ感覚な気がします。
青紙や白紙など鯖と切味と扱いが必要される鋼系と切味と錆びにくく扱いやすいステンレス製。
何が良いかは分かりませんが道具は使いようです。
切れる素材を活かすには鮮度の高い素材が必要です。
愛物は慣れるには時間が掛かるけど、使い続ける事で自分の物に変わる。
素材を活かすのは実は自分自身でしたとさ。
おしまい